惜しまれつつ35年の生涯を終えたAV女優 林由美香
<2005年6月>
05年6月、AVの人気女優として16年間にもわたり第一線で活躍した林由美香が30代半ばで急死した。出演作400本以上の「鉄人AV女優」と呼ばれた彼女の死は「報道ステーション」(テレビ朝日)でも特集が組まれ、一般メディアでも大きく取り上げられた。
28日午後11時ごろ、映画・AV監督の平野勝之は由美香の部屋に向かった。当時、平野監督は林由美香を主人公としたドキュメンタリーAVの製作を行っており、前日に35歳の誕生日を迎えた彼女の撮影を行う予定になっていた。だが、彼女は姿を現さず、連絡も取れない状態。仕事に関してストイックなことで知られた彼女のドタキャンなど、今までに一度もなかった。
これは何かあったのかと心配した平野監督は、彼女の母親であるラーメンチェーン「野方ホープ」社長の小栗冨美代さんに連絡を取り、合鍵でドアを開け、一人暮らしのマンションに入った。そこで彼らが見たのは部屋の床に倒れ、息をしていない林の姿だった。遺族によれば、安らかな死に顔だったという。