松田聖子に憧れていた少女時代 芸能界は夢のまた夢だった

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 みんな、芸能界に憧れていた。私も聖子さんみたいになれたらと思った。でもそれは夢のまた夢。大阪府豊中市で生まれ育った私は、部活でくたくたになった帰りにアーケードの商店街を歩いたり、教室でクラスメートと笑ったり、休日におしゃれをして出かけたりする毎日に満足していたし、それで幸せだった。

 校内暴力が社会問題になり、暴走族やリーゼントのツッパリ、長いスカートを引きずるように歩くスケバンの姿もあった。私の周りにも、校舎裏や公園でたばこを吸う人たちがいた。やがて私もスカートを長めにしたり、ぺったんこの学生カバンを持ったりするようになった。不良だったわけじゃない。基本のスカート丈は中途半端な膝下丈で格好が悪く、長いスカートはスタイルがよく見える。何よりおしゃれに着こなしたい女の子はみんな長めにしていた。ぺったんこのカバンもそう、分厚いカバンよりもおしゃれに見えるからだった。不良っぽい格好も、ヘアスタイルも、おしゃれを気にしだす年ごろの私にとってファッションだった。横浜銀蝿が大人気で、フリルのついたスカートと髪をポニーテールにしたロックンローラーの女の子たちもすごくすてきだった。原宿ホコ天の竹の子族のように、大阪城公園はロックンローラーの聖地で、電車を乗り継いで見に行った。それが芸能界につながっていくなんて、夢にも思わなかった。

(構成・長昭彦/日刊ゲンダイ

【連載】夢と残酷の1980年代芸能史

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