著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

自腹でCD購入 “歌手・かとうれいこ”を全力でバックアップ

公開日: 更新日:

 ダイヤモンド映像の助監督・日比野正明が証言する。

「かとうれいこがCDデビューしたとき、野田さんがオレのポケットに万札ねじこんで、“CD10枚買ってきてくれ”って言うわけですよ。“おれはさっきレコード店に行って面が割れてるからダメなんだ”って。かとうれいこのCDを店で買って少しでもチャートの上位に押し上げようという野田さんの親心ですよ」

 日比野正明もターザン八木も、ロケの行き帰りレコード店を見つけると、かとうれいこのCDを毎回自腹で、あるだけ買った。自分たちのカメラ前に立つかとうれいこは神々しかった。

 独身だった日比野・八木にとって、かとうれいこは損得抜きに応援したくなる異性だった。

「野田さんほど仕事熱心なマネジャーはいないですよ。(堀江)しのぶちゃんが亡くなってやっとかとうれいこで復活を果たそうとしてる。僕らも応援したくなるんですよ」

 ターザン八木がこんなエピソードを掘り起こした。


 バブル期のある日曜日明け方、ダイヤモンド映像社屋で寝泊まりしていたターザン八木は、不気味な音で目が覚めた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方