英BBCが特集した“喜多川帝国”の性加害と暗部 ジャニーズと「共依存」の大手メディアはまたスルー?
アザール氏はこう指摘している。
「自らがつくり上げた仕組みのもと、喜多川氏は他の大人の目が届かないところで、少年たちに接し、支配することができた」と。「仕組み」とは、性加害の見返りとして、アイドルタレントとして売り出すことを暗に約束していたことらしい。
こうした疑惑を被害少年らの証言とともに報じた週刊文春に対し、ジャニーズ事務所は同誌をはじめ文芸春秋のあらゆる編集部を自社タレントの取材から締め出した。そして文春を名誉毀損で訴えたこともアザール氏は振り返り、こう結んだ。
「東京高等裁判所は2003年7月の判決で最終的に、文春の報道について『セクハラ行為』に関する記事はその重要な部分において真実であることの証明があったと認めた」
■見ぬふりでスルーするのか
この番組は日本でもBBCワールドニュースで3月下旬に放送予定だそうだが、今回も日本の大手メディアは見て見ぬふりのスルーを決め込むか。冒頭の「共依存関係」について、アザール氏はこう解釈している。