花粉症シーズンが終わってからも怖い「合併症」の深刻度

公開日: 更新日:

 花粉症の治療をしているのに、鼻水や鼻づまりが長引く場合は、花粉症ではなく副鼻腔炎を疑ってみた方がいい。抗生物質による治療が必要だ。

■コンタクトと目の間に花粉が入り込んで…

 近年は花粉症が引き起こす「口腔アレルギー症候群」も増えている。花粉症の人が、花粉とよく似たアレルゲンを持つ特定の果物や野菜などを食べることにより、口や喉にアレルギー症状を引き起こす。水疱(すいほう)ができたり、かゆくなったり、腫れたりする。重症の場合、呼吸困難や意識障害などが表れるアナフィラキシーショックを起こすケースもある。

 人によって原因物質が異なるが、メロン、モモ、キウイ、リンゴ、オレンジ、トマトといった食品を食べて症状が表れたら、すぐに食べるのをやめることだ。

 目の合併症も甘く見てはいけない。杏林大学医学部杏林アイセンターの山田昌和教授は言う。

「目のかゆみ、充血、目やにといった花粉症の症状は、目の粘膜に花粉というアレルゲンが侵入して起こるアレルギー性結膜炎です。症状が重くなると、『春季カタル』を発症するケースもあります。重篤なアレルギー性結膜炎のことで、激しい目のかゆみや痛みで目を開けられなくなる人もいる。角膜に大きな傷ができたり、濁りが出て視力が落ちてしまう場合もあります。もともとアトピー性皮膚炎の患者さんが花粉症によって発症するケースが多いので、注意してください」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主