布巾に菌13万個…普通の行動が「食中毒リスク」を上げる
「すると、10平方センチにつき7万6000個の菌が付着していました。この食卓に食べ物を落とすと、たとえばキュウリのスライスは740個、厚焼き卵は458個、ハムは402個と、平均411個の菌が付着することも分かりました」(李所長)
主婦224人対象のアンケート調査(薬用せっけん「ミューズ」実施)では、8割以上の主婦が台所での手洗いをハンドソープを使わずに、10秒以内で済ませていた。
それを受けて、「ミューズ」が10秒以内の手洗いで作ったおにぎりの菌の数を調べると、握った直後はおにぎり1個当たり500個の菌が、常温25度で3時間放置後には110万個に……。
一方、衛生管理の専門家の指導に従い洗った手によるおにぎりは、直後は20個、3時間後でも1800個。「10秒以内洗い」と比較すると、611倍の差がついた。
食中毒は時に命にかかわる。免疫力の低い子供や高齢者と同居していれば、なおさら注意が必要だ。どう対策を講じればいいのか?
「台布巾は使用後、漂白、天日干しをする。毎日漂白するのが面倒なら、台布巾を乾かした後、アルコール除菌剤をスプレーするといい。ティッシュやキッチンペーパーにアルコール除菌剤をスプレーして台布巾代わりに使うと、より手軽で簡単です」(李所長)