市販薬も効かないしつこい“かゆみ”には「重大病」が潜む

公開日: 更新日:

 皮膚がやたらとかゆい。見た目には異常はなく、市販のかゆみ止めを塗っても飲んでもまったく効かない。どうしてしまったのか。

 順天堂大学大学院環境医学研究所長で、かゆみの最新研究を行っている髙森建二教授(同大学浦安病院皮膚科)によると、謎のかゆみは重大病のサインになるという。

 かゆみを引き起こす主な原因は、肥満細胞から分泌される「ヒスタミン」という惹起物質だ。これが皮膚中にあるかゆみを感じる神経に結合することでかゆくなる。代表的な病気にじんましんがあり、見た目も赤く腫れるなどの異変が起こるが、抗ヒスタミン薬を飲めばほとんどが治まる。

 しかし、それでも治らないかゆみがある。

「これを〈難治性のかゆみ〉と呼んでいます。主に皮膚の乾燥によって生じますが、保湿剤をいくら塗ってもまったく効かない場合は重大病を疑わなくてはなりません」

 空気の乾燥が原因ではなく、体内に生じた病気の影響で皮膚が乾燥して起こるかゆみが危ないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末