感染者いまだ減らず…「HIV/エイズ」の最新事情と問題点

公開日: 更新日:

「薬を一生飲み続けなくてはならないので、『治る』とは言えませんが、それとほぼ同義です」

 ただし、これらは「エイズ発病前から薬をきちんと服用すれば」の話。問題点は、HIVの感染を確認していない人が大半ということだ。

「こういった人が周囲にHIVをうつす。さらに、HIV感染の段階では薬でウイルスの増殖を抑制できますが、エイズ患者になってからでは手遅れ。治療を受けなければ、ほぼ100%エイズを発症します。エイズは、今も昔も非常に怖い病気です」

 発症する疾患によるが、進行性多巣性白質脳症なら痴呆になり、薬でHIVの増殖は抑制されても、その後、一生痴呆で寝たきりのまま。悪性リンパ腫なら半年ほど化学療法を繰り返しても再発し、命を落とすことも。発症前に感染が分かって治療を受けるか、発症後に病院に来るか、天国と地獄ほどの差がある。

■コンドームは感染予防にならない

 HIVは、薬以外では感染の拡大をストップできない。片方がHIV感染のカップル約1600組を対象にした世界的な臨床試験で証明された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで