感染者いまだ減らず…「HIV/エイズ」の最新事情と問題点

公開日: 更新日:

「800組にはHIVの増殖を抑える薬を、別の800組には薬は使わずコンドームを使うセイファーセックスを徹底して指導しました。すると、前者ではセックスパートナーからHIVが感染したのは1人だったが、後者は多数感染した。この結果から分かるのは、セイファーセックスの指導だけでHIVの感染予防は難しいこと、そして薬の服用でHIVの感染を防げることの2つです」

 HIV検査は保健所で無料で受けられる。地区ごとに検査日は違うが、記者が東京23区内で調べると、平日の限られた時間だけで、検査日と結果日の2日、保健所まで行かなくてはならない。予約も必要で、ある区は、10月半ばに電話したにもかかわらず、「11月はいっぱい。枠はすぐに埋まる」と言われた。

「現状ではリスクの高い人がスムーズに受けられるようになっていない。ただ、有料ですが医療機関でも受け付けていますし、郵送すれば調べてもらえる方法もあります。アメリカでは唾液で自分で検査するキットも認可されています。HIV感染が分かれば、『発症せずに済む』ということで、非常にハッピーです。自分に合った方法で、ぜひ検査を受けてほしい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末