“やりすぎないこと”が大事 「エアロビ」は心拍数と強度に注意
音楽に合わせて飽きずに楽しく痩せられる。そんな魅力にとりつかれると、ひどい目に遭うことも。
「エアロビクスのクラス中や直後に救急車で運ばれ、亡くなる。よくあることです。どのスタジオでも毎年。腰痛など故障を抱えたエアロビのインストラクターも多いですね。私のように自分の体を治すためにヨガを受講し、ヨガ講師に転向する人が多いです」(ヨガ講師)
良かれと思って通っているのになぜ……。
前出の南湖舞紀氏は、「いわゆるランナーズハイの状態が、大きな“達成感”になっているのではないでしょうか」と指摘する。
心拍が上がりハイになることが快感で、エアロビクスのやりすぎ、ある意味、中毒症状になる。結果、変形性膝関節症など膝の障害を誘引する。また、水も飲まず、休憩をとらずに激しい運動を続けても気づかないと、血液がドロドロ、梗塞を起こすことになる。
「エアロビクスは有酸素運動を楽しく飽きずにできるのがメリットです。でも、心拍が上がりすぎると、無酸素運動になって脂肪燃焼には有効でなくなります。スポーツジム側も、お客さんを故障させないようにメニュー構成していますが、適度な心拍数と強度、運動時間を守らなければ逆効果です」(南湖舞紀氏)
自身の体調の変化に気を配り、有効な心拍数を心得て、やりすぎないことが大事ということだ。