脅威はデング熱だけじゃない “蚊”が媒介する危険な感染症

公開日: 更新日:

 昨夏、都内を中心に流行したデング熱。それまではアジア、アフリカ、中南米などの熱帯・亜熱帯地域にだけ土着するといわれていた感染症だが、日本で160人もの感染者が出て、大騒ぎになった。猛暑が続いて“熱帯化”している日本では、もはや蚊を媒介する世界の感染症と無関係ではなくなった――。

 蚊の活動が活発になる季節を迎えた。デング熱のように、現代の日本ではあまり注視されていなかったような蚊媒介感染症が突然、流行する可能性もある。国立感染症研究所の西條政幸氏(第1ウイルス部部長)はこう言う。

「蚊媒介感染症は、感染した渡航者がウイルスとともに日本に入国し、国内に持ち込まれるケースがあります。これから日本で流行する可能性があるものとしては、デング熱の他に、マラリア、チクングニア熱、ウエストナイル熱などが考えられます。治療が難しかったり、治療・予防法が確認されていない感染症なので、注意が必要です」

 もっとも危険なものは、ハマダラカが媒介する「マラリア」だ。マラリア原虫は4種類存在し、発症から早期に治療しなければ死に至る場合もある(熱帯熱マラリア)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  2. 2

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  3. 3

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  4. 4

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 5

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  1. 6

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 7

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 8

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  4. 9

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由

  5. 10

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ