タレント 清水国明さん(64) 十二指腸がん
大変な手術だったと気づいたのは麻酔が切れてから。痛み止めの点滴を5分おきに入れるほど痛みがひどい。それでも先の楽しい予定を詰めているから、翌日から病院の中をヨボヨボでも歩いた。
がんの原因はお金のストレスでした。当時、河口湖にキャンプ場を始め、従業員40人に給料を払うために資金繰りに奔走する日々で。そうやって、明日のことを考え、自分の足音に怯えて生きていたんですよね。がんから学んだのは、「恐れで生きるのでなく、楽しく生きなければいけない」ということでしたよ。
3週間ちょっとでテレビにも復帰、予定した楽しいことは全てクリアしました。イタタって言いながらゴルフをしたら、普段スコア40切ったこともないのに、なんと39とめちゃめちゃ調子よかった。ライダースーツの中に膵液のパックを入れ、途中、膵液を捨てながら全開走行も完走、そしてセックスも完走!
キャンプ場は、従業員が4人に減ったら、逆に顧客満足度が上がってV字回復。過剰サービスだったことに気がついた。
抗がん剤治療はせず、薬も最初の1カ月しか飲まなかった。胃液が出るのを薬で止めるって、必要があって出ているのにおかしいと思ってね。薬をやめて1週間は、おなかが緩くなったり、トイレが近いことはありましたけど、問題なかった。それより楽しいことをしているほうが治りもいいです。