早逝の黒木アナにも症状…がんのリスク因子「鳥肌胃炎」とは
もちろん、鳥肌胃炎の人が100%胃がんになるわけではない。しかし、鳥肌胃炎がある人は、ない場合と比較して、胃がんのリスクが59倍高いという日本の研究報告もある。
■ピロリ菌の除菌で対策を
しっかり対策しておいたほうがいい。
まずは胃の内視鏡検査を受けて、鳥肌胃炎があるかどうかをチェックする。そこで鳥肌胃炎が見つかった場合、なるべく早くピロリ菌の除菌を行う。
「ピロリ菌を除菌すれば、1年ほどで胃の表面にあるブツブツがなくなって平らになり、鳥肌胃炎から萎縮性胃炎に変わっていきます。除菌に失敗するケースもありますが、3回行えば100人中99人は成功するので、1度失敗してもあきらめないでください。中高生も5%がピロリ菌感染していて、鳥肌胃炎になっているケースもある。早い段階で除菌することが大切です」(江田氏)
古い知識しかない医師の中には、鳥肌胃炎が見つかっても〈女性によく見られる胃炎だから心配ない〉などと放置してしまう場合があるという。
自分の身を守るためにも、信頼できる医師を選びたい。