司会・タレント 大木凡人さん(70) 大動脈瘤乖離
裂けた大動脈は縫うわけでなく、そのまま修復されるのを待つのみでした。
今まではテレビとラジオのレギュラーに司会の仕事もこなし、休日は1年に2日。その休日もゴルフで休まない。夜は飲み屋10軒のハシゴもザラ。晩ごはんは、乾き物や塩気の多い酒の肴だけ。そんな生活を40年続けていましたからね。ツケが一気にきたんでしょう。
実は裂ける1週間前くらいから、違和感はあったんですよね。胸の真ん中に500円玉大で1日3回くらい痛くなる箇所がありました。
それが、こんな大きな病気の予兆だとは全く気づきませんでしたよ。
この病気は発症するとそのまま悶絶死したり、救急車に運ばれる途中で亡くなる方も多く、致死率は97%と高いそうです。慶応大学脳外科の今西先生によると、私は体力があったから、自分で助けを呼ぶことができ、処置までの間を持ちこたえられたレアケースなのだそうです。
意識はしっかりしていたので、入院して2日もすると、今度はベッドで寝たきりが苦痛で苦痛で。1時間分のテレビカードを毎日20枚は使いました。病院食も薄味でマズい。それで10日後に1階の食堂でカレーを食べました。フロアを出ると警報が鳴るらしく、お医者さんに怒られましたよ。