皮膚の新陳代謝が10倍に 乾癬新薬「セクキヌマブ」の実力

公開日: 更新日:

 乾癬の治療法は、活性型ビタミンD3製剤やステロイドなどの塗り薬、紫外線を当てる光線療法、免疫抑制剤の服用、そして4種類ある生物学的製剤による抗体療法だ。

「これまでの薬は、リウマチなどに用いられてきた薬が乾癬にも効くとわかり、使用がシフトしていったものです。今回の薬は従来薬とメカニズムが違い、乾癬に特化して開発されたものになります」

 そのため、当初は従来薬以上の効果があるかもしれないという期待があった。

「しかし実際使ってみると、従来薬と効果が同等か、上回るとしてもやや上回る程度です。決して、『これで万全』という薬ではない」

 ただ、従来の生物学的製剤を長く使い続けることで体内に抗体ができ、効き目が落ちてきてしまった患者もいる。その場合は、新たな打つ手が出てきたと考えられる。

「安全性に関しては、『結核などの副作用が減るかもしれない』という意見もありますが、今の段階ではなんとも言えず、慎重に見ていかなくてはなりません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末