低炭水化物ダイエットで死亡リスクが増える?
低炭水化物ダイエットをご存じでしょうか。白米など炭水化物の摂取を控え、タンパク質を多く摂取するようなダイエット法で、効果的に体重が落ちるとか、リバウンドしにくいなどといわれているようです。
しかし、主食である炭水化物の摂取を控えるダイエット法は安全と言えるのでしょうか。ダイエットは体重が減ること自体が目的となることも多いですが、体重が減ることによって、より健康で長生きできることも目的の一つです。
スウェーデンの内科専門誌2007年4月号に、「低炭水化物ダイエットと死亡のリスク」を12年にわたり追跡調査した論文が掲載されています。この研究はスウェーデン在住で30~49歳の女性4万2237人が対象となりました。
タンパク質の摂取状況については、摂取が一番少ない点数を1点として、1~10点で評価し、炭水化物の摂取状況については、逆に摂取が一番少ない点数を10点として、10~1点で評価しました。つまり、この研究では低炭水化物、高タンパクの度合いを2~20点で評価しており、点数が高いほど低炭水化物ダイエットを厳しく行っていることになります。