実は眼精疲労? 目の表面乾く「偽ドライアイ」が急増中

公開日: 更新日:

 ドライアイが増えているといわれるが、日本眼光学学会理事で梶田眼科(東京・芝浦)院長の梶田雅義氏は「それは本当にドライアイでしょうか?」と疑問を投げかける。話を聞いた。

「ある眼科医は『患者の8割はドライアイ』と言う。しかし、私は2003年の開院以来、延べで年間1万人近い患者さんを診ていますが、薬を使ったドライアイの治療が必要と判断する人は年間3人いるかいないかです」

 では、その多くは何が原因か? 梶田院長は眼精疲労だと話す。

「軽い眼精疲労では目の表面が乾くため、ドライアイと診断されてしまう。ところが、眼精疲労によるドライアイは一時的な症状なのです」

 眼精疲労が進むと、今度は涙がボロボロ出るようになる。ドライアイの症状として「まぶしくて涙が出る」というものがあるが、実は眼精疲労が進行したことによる涙の疑いがある。

 梶田眼科の患者の中には、他院でドライアイの治療「涙点プラグ(涙の流出口に栓を差し込む)」を受けていて、「涙が止まらない。涙点プラグを抜いてほしい」と訴える“実は眼精疲労”というケースも少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由