著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

肥満妊婦の子供が危ない

公開日: 更新日:

 妊娠中の体重過多や肥満といわれるような状態は、妊婦さん自身の健康状態のみならず、胎児や出生後の乳児にも影響を与えるといわれています。

 2014年4月に米国医師会誌に掲載された論文では、妊婦さんのBMIが5単位増加するごとに、胎児死亡や乳児死亡が統計的にも有意に上昇する可能性が報告されました。

 BMIとは、ボディー・マス指数と呼ばれるもので[体重キログラム]÷([身長メートル]×[身長メートル])で示される、人間の肥満度を表す体格指数です。一般的に、BMI=22が理想といわれています。では、妊娠中の肥満状態はどの程度、乳児死亡のリスクを増加させるのでしょうか。2014年12月に英国医師会誌に掲載された論文を紹介しましょう。

 この研究は、スウェーデンにおける生児出産185万7822件を対象に、妊娠初期の太り気味や肥満状態と、乳児死亡の関連を検討した観察研究です。結果に影響を与えうる妊婦さんの年齢や身長、出産歴、教育水準、喫煙状況などで統計的に補正しています。

 その結果、乳児死亡は、妊娠初期にBMIが18.5~24.9と標準的な値だった妊婦さんに比べて、BMIが25~29.9の太り気味の妊婦さんでは1.25倍、BMIが30~34.9の肥満状態では1.37倍、BMIが35~39.9の肥満状態では2.11倍、統計的にも有意に増加しました。

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