こたつでうたた寝…なぜ風邪をひいてしまうのか?

公開日: 更新日:

 こたつでうたた寝をすると、体は温かいのに鼻はグズグズ、喉はイガイガ……。国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生に聞きました。

「こたつで寝ると風邪をひくかどうかは断定できませんが、風邪をひきやすい要因はあります。下半身と上半身の温度にギャップが生じることです」

 こたつで寝ると、下半身は温まりますが、上半身は冷えたままです。この状態が長時間続くと、体温調整がうまくできずに、自律神経が乱れてしまいます。そうなると免疫が低下して、風邪をひきやすくなるのだとか。

「もう一つ、下半身が体温より高い温度で温められ続けることで、大量の汗をかくのも問題です。眠っているから水分補給ができず、体が脱水状態になってしまうのです」

 脱水状態で乾燥した口・鼻・喉の粘膜からは、ウイルスが侵入しやすいのだとか。

 また、汗が気化して体温が奪われることも、風邪のひきやすさを助長していると考えられます。とはいえ、冬の風邪の原因となる主なウイルスは、発症まで1日から数日の潜伏期間があるといいます。

「こたつで寝た後、すぐ風邪の症状が表れるのは、そもそもウイルスを持っていたからです。こたつで寝ることで体調が悪化し、風邪の症状が表面化するのだと考えられます」

 どうしてもこたつで寝てしまうのなら、上半身に毛布をかけましょう!

【連載】?に答えます

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由