過敏性腸症候群との誤診多し 子供の「クローン病」って?
発症のピークは10~20代なので、「ウチの子供はストレスですぐにお腹を壊す」と思っていたらクローン病だった……というケースもある。鈴木教授は、若年で腹痛、下痢、血便が続く場合、適切な診断に結びつくポイントとして「血液検査」と「肛門の病変」を挙げる。血液検査で炎症反応が出たり、肛門が切れて膿が出ていれば、クローン病の疑いが濃厚。専門医を受診した方がいい。
一つ注意すべきは、子供がありのままに症状を話していないケースだ。「心配させたくない」「恥ずかしい」「ストレスだと言われる」など理由はさまざま。名良之さんも、腹痛がかなりひどいこと、血便があることは親には言えなかったという。子供の“異変”に対し、親が気を配るしかない。