下剤と食物繊維は大間違い 便秘治療はタイプ分類がカギ

公開日: 更新日:

 食物繊維摂取量の正常化や下剤が効くなら、つまりは排便回数減少型の通過正常型か遅延型なら、開業医や一般の消化器内科でも便秘が改善できる可能性が高い。しかし、下剤が効かなければ、現段階では、指扇病院をはじめとする便秘治療を専門とする医療機関を受診したほうがいい。

「便秘ではないのに腹痛がある機能性腹痛症、最大限の下剤を投与しても十分な効果が得られず手術の検討が必要な結腸無力症などは、大腸通過時間検査が必須であることが理由のひとつです」

 機能性便排出障害(排便回数困難型のひとつ)に効果的なバイオフィードバック療法も、実施する医療機関が増えているとはいえ、どこでも受けられるわけではないことも理由だ。

■今後の課題

 味村医師は、「今回のガイドラインで我が国の便秘診療が大きな一歩を踏み出したのは間違いないが、ガイドラインで推奨している診療を保険診療として国民全体に提供するには、さらに歩みを進める必要がある」と指摘。なぜなら、便秘診療の重要な「武器」となる検査、治療のいくつかは、まだ保険適用が得られていないからだ。たとえば、大腸通過時間検査、食物繊維摂取のための栄養指導などになる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主