【高脂血症薬】処方量は59歳までは男性が それ以降は逆転
高脂血症の総患者数は約206万人。男性が約60万人、女性が約146万人で、女性患者が圧倒的に多いという特徴を持っています。ただし、これは「主たる病気が高脂血症」の患者数の話。実際には糖尿病や高血圧、動脈硬化や脳梗塞など、より深刻な生活習慣病を抱えている患者の多くが高脂血症を合併しています。しかし、そのような患者のうち、何人が高脂血症のクスリを継続的に飲んでいるかは、明らかになっていません。
ただ性別・年齢別の数字は公開されています。全年齢の総処方量は、男性が約21億8000万錠、女性が約27億9000万錠で、やはり女性のほうが多く処方されています。しかし、その差は高脂血症患者数ほどには開いていません。男性の生活習慣病患者の多くが高脂血症を合併しているからでしょう。
<表>は年齢・性別の処方量をまとめたものです。男女とも30代までの処方量は少なく、40代に入ってから処方量が増えてきます。しかし、40代前半で比較すると、男性の処方量が女性の3倍もあります。40代後半でも2.5倍以上の差です。
■肥満割合と相関する?