「大学ではいつもひとりのいわゆる“ぼっち”生活でした」

公開日: 更新日:

 高校と違って、明確なクラスのない大学では、うまく居場所をつくることができず、孤立してしまう学生も多い。学食などでもひとりでいる。そのような学生を、若い世代では“ぼっち”と呼んだりする。

「卒論は、自分と周囲のズレについて哲学的に考察して書こうと思ったのですが、どう進めたらいいか、教授に聞くこともできませんでした。結局、提出できずに、大学を留年してしまったのです」

■卒論も就職活動も進め方が分からなかった

 留年後にゼミに入ったが、指導教授が入院してしまい、きちんとした卒論指導は受けられずじまい。それでもなんとか卒論を提出して、卒業はできたものの、就職は決まっていなかった。

「就職活動をどうやったらいいか、まったく分からず、何もしていなかったんです」

 現在の就職活動は、就活サイトを中心に進められ、早めのインターンも常態化しており、そのシステムは複雑を極める。高度なコミュニケーションスキルと情報収集力を求められるため、どこから手をつけたらよいか分からず、始める前から挫折する学生も多い。篠さんも例外ではなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に