眼圧はアテにできず…緑内障の発見は眼底と視野をセットで

公開日: 更新日:

 会社に勤めている人は企業健診が義務づけられています。その形態はさまざまで、人間ドックのような充実した健診もあれば、簡易な健康診断で済ますところも珍しくありません。後者の場合、注意したいのが目の検査です。

「車を運転していると、左の路地から出てくる車や自転車に気づくのが遅れることがあって、ヒヤッとしました」

 中性脂肪値が高く通院されている上野裕二さん(52=仮名)は、受診後の雑談でそうおっしゃいました。すでに老眼が始まっていて、メガネは遠近両用の老眼鏡。メガネをかけた状態で測る矯正視力は右が0.8、左が1.0で、見え方は特に問題ないそうですが、私は話の内容が気になりました。

 詳しくうかがうと、会社の健診で目の検査は視力のみ。

 眼圧(正常値は10~20㎜Hg)や眼底(視神経の異常を調べる)、視野の検査を受けていなかったのです。

 緑内障という目の病気があります。視神経が圧迫されて萎縮する病気で、進行すると視野が狭くなり、最悪の場合、失明に。中途失明原因のトップを占める厄介な病気です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」