“特効薬”も出た 池江璃花子が発症の「白血病」は怖くない

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 日刊ゲンダイで連載中の「がんと向き合い生きていく」(17年4月12日号)で、都立駒込病院名誉院長の佐々木常雄氏は〈若年成人(65歳未満)の急性骨髄性白血病はタイプによって異なりますが、50%以上の方が「5年生存」=「治癒」する〉と話していた。

 さらに、ここ最近は“特効薬”が出てきている。一般名「イノツズマブ オゾガマイシン」と呼ばれる分子標的薬で、昨年1月に販売認証が下りた。最新の検査法とあわせ、白血病細胞の“狙い撃ち”が可能。新薬投与で、早い段階から陰性になるケースもあるというのだ。

 白血病から復活した有名人も数多い。俳優・渡辺謙は1989年、初主演映画の撮影中に急性骨髄性白血病を発症。約1年間の闘病の末、復帰したが、94年に再発した。再治療を経て、今は完全復活。ツイッターにきのう、〈今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念して下さい〉と投稿し、池江にエールを送った。

 女優の吉井怜も池江と同じ18歳(2000年)で発症。母親からの骨髄提供を受け、現在も活動中だ。元宮城県知事の浅野史郎氏は09年、特殊な白血病である「成人T細胞白血病」を発症した。16年には日刊ゲンダイのインタビューで元気な姿を見せ、現在も講演活動などを行っている。「血液のがん」だからと、絶望する必要はないようだ。

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