新薬も承認された白血病はどんな病気? 2つの注目治療とは
再発・難治性急性リンパ性白血病の新薬(一般名「イノツズマブ オゾガマイシン」)に対し、製造販売承認が下りた。改めて、白血病とはどんな病気か? 専門家に聞いた。
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「白血病にはリンパ性白血病と骨髄性白血病があります。急性リンパ性白血病はリンパ系幹細胞から分化し、若い未熟な段階で細胞が悪性化して白血病の細胞となったものです。白血病の細胞が骨髄からあふれ、血液中に流れ出てきます」(慶応義塾大学医学部血液内科・岡本真一郎教授)
白血病の細胞の増加に反比例して、減るのが赤血球、白血球、血小板といった正常な血液細胞だ。それによってさまざまな症状が出てくる。
「発熱、咽頭痛、咳、顔色不良、立ちくらみ、息切れ、動悸、アザ、なかなか血が止まらない、などです」(岡本教授)
問診に加えて血液検査で白血病が疑われれば、外来での骨髄穿刺で確定診断をする。
局所麻酔で行い、検査時間は数分。白血病細胞の割合が骨髄細胞全体の20%以上であれば、急性白血病と診断される。