東京の飛散量は3倍…「かぶれ・かゆみ」は花粉のせいかも
男性は女性より比較的皮脂が多く、保湿力が高いが、中高年でかさついてきたら要注意。
ほかの病気や生活の乱れなどで顔に炎症やかぶれなどができていると、なおさらだろう。
「『この時季だけ顔がかゆくなる』というような人は典型ですが、目の症状がそれほど強くないと、患者さんは花粉症と結びつかず、何年か経って受診されることがあります。そういう方はアレルギーの原因を調べる検査をして、ダニやホコリなどほかのアレルギー反応を示さず、スギに反応していたら、花粉症と診断。治療は、鼻炎が主症状の花粉症と同じで、抗アレルギー薬を服用すること。その上で、症状に応じた治療や保湿が大切です」
花粉が肌トラブルの原因だから花粉皮膚炎。その対策は、どうすればいいのか。
「真っ赤なかぶれが広がっているような方は、まずかぶれの炎症を抑えることが第一。場合によってはステロイド剤が必要なこともあります。それが落ち着いたら、症状が軽い人と同じようにワセリンなどの保湿剤を塗って、花粉が皮膚に接触できないようにする。唇が荒れていると、唇がかゆくなりやすい。そういう時は、リップクリームを使うと効果的です」
男性の場合、注意したいのはひげそりの後。カミソリなどの刃で皮膚表面の角質がそり落とされているため、バリアー機能が失われている。アフターシェーブローションや保湿剤でしっかり保湿しないと、ノーガードで無数の花粉と向き合うことになるので要注意だ。