年中くしゃみなら注意…不調は「繊毛」にあるかもしれない

公開日: 更新日:

 本来、左にあるべき心臓が右にある人がいる。「心臓逆位」と呼ばれるこの状態は、細胞から生えている繊毛の異常が関係しているという。それは、心臓以外の多くの臓器の逆位にも関係し、風邪インフルエンザなどの感染症花粉症、気管支炎、不妊症、がんなど全身の病気のリスクが高まる原因になるという。

 人の体は目・鼻・耳など表面上は左右対称でありながら、心臓は左寄りで腎臓は左右で高さが違うなど、人間の内臓は左右非対称のものが多い。ところが、まれに心臓を含めたすべての臓器が左右逆になっていたり、部分的に逆になったりするケースがある。それぞれ「内臓逆位」「内臓錯位」と呼ぶ。慶応義塾大学名誉教授で山中湖クリニック理事長の川田志明医師が言う。

「心臓は本来、中央からやや左寄りにありますが、5000人に1人の頻度で右寄りにある場合があります。機能的には問題ありませんが、これを右胸心と言います」

 川田医師は超音波もCT検査もない時代に急性虫垂炎の手術をしたところ、右側にあるはずの虫垂が左にあり、術後のX線で心臓が右にあり驚いた経験があるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及