「食べ過ぎるから太る」は誤解 肥満の正体はホルモン異常

公開日: 更新日:

■イライラを抑え、インスリンを急激に分泌させない

 では、どうすれば痩せるのか? 体重の変化に関係するホルモンは甲状腺ホルモン、レプチンなどたくさんあるが、注目はインスリンとコルチゾールだ。

「インスリンは血液中の余剰な糖分をさまざまな形に変えて筋肉や脂肪細胞などに取り込み貯蔵します。コルチゾールは別名ストレスホルモンと呼ばれ恐怖や不安のときに分泌され、エネルギーを貯蔵庫から取り出していつでも使えるグルコースに変える。即時行動できるためです。ところが、すぐに逃避行動などに結びつかない慢性ストレスでもコルチゾールは分泌されるため、血中のグルコース値が高くなり、結果インスリン増加につながり肥満になるのです」

 つまり、イライラしない生活とインスリンを急激に分泌させない食事こそが痩せるコツなのだ。

「まずは一日の生活の起点で、体内時計とのずれを正してくれる朝食をしっかり食べることです。間食はせず、夕食と翌日の朝食との間隔を12時間以上空けましょう。睡眠の質も改善するはずです。ホルモンは主に食事を合図に分泌し、血液を介して体中に指令を出します。一日のうち食べない時間を長くすることはホルモンの機能を正常に保つことに役立ちます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  2. 2

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  3. 3

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  4. 4

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 5

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  1. 6

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲

  2. 7

    「嵐」解散ツアーは売り上げ500億円? オイオイ、どんだけ儲けるつもりだよ

  3. 8

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 9

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 10

    「キャロル」でのジョニー大倉の先見性とボーカルはもっと評価すべき