スマホで脳を活性化 使い方のカギは「能動的」と専門医師
音楽を聞かない人でもイヤホンを常備しておくといい。
「情報は、目で見るだけでなく、耳で聞く方が記憶として定着しやすい。たとえば、通勤中はニュースサイトで記事をチェックする人が多いでしょう。そうではなく、イヤホンをつけて、ラジオで聞くのです。記憶の中枢である海馬には、場所を認識する神経もある。風景が移り変わることで、そこが活性化して、移動していることを認識します。それによって、海馬全体が活性化され、記憶もより定着するのです」
語学のトレーニングにスマホを使うのは、最適だろう。
「骨に衝撃が加わると、オステオカルシンというタンパク質が分泌されます。これは記憶力アップを助け、アルツハイマー病予防にもなる。ジョギングしたり、縄跳びをしたりしながら、耳から情報を入れるのは、より効果的です」
中高年になると、「ほら、あれ」なんて言ったりする。そんな物忘れの症状は、スマホの使い過ぎによる脳の過労のせいかもしれないが、きちんと使えば脳の機能アップに役立つのだ。
■調査で判明 スマホ利用時間と学力の関係