骨の手術5回目 神野美伽さんリスフラン関節症との闘い語る
ところが、そうではないことに今回、理学療法士さんたちとリハビリに取り組んで気付きました。「重心をもっと後ろにして、腹圧を使って声を出す方法にトライしてみませんか」と指導していただいたんです。そして、腹筋を固く絞るんじゃなくて、お腹を膨らませながら声を出す。実践してみたところ、そのほうが足への負担が少なく、喉も疲れず、声の響きも豊かに変わってきたんです。
ステージへの復帰は予定通りにいきました。長期公演の最初の1週間はあちこち痛くなって大変でしたが毎晩、公演後、宿泊先に理学療法士さんに来ていただいて、夜10時半ぐらいまで2時間リハビリをお手伝いしていただきました。おかげで無事に公演を乗り切ることができ、自信がつきました。
今も週2、3回リハビリ施設に通い、自分でも毎日取り組んでいます。リスフラン関節の骨はまだキチンとくっついてはいません。でも、リハビリを積み重ねてきて、体全体が明らかに変わりました。長年抱えていた膝の痛みはゼロに近く、股関節は柔らかくなり、肩甲骨や首の痛みも改善。ケガの功名で、体全体が良くなってきたんです。