アルツハイマー病の新たな“共犯者”ミクログリア細胞の正体

公開日: 更新日:

「さらに、特定の遺伝子に欠損や異常があるとミクログリアがあまり活性化しない、または活性化してもエネルギー不足で活性化が長続きせずに死んでしまいます。そうなると、脳内の不要な老廃物を掃除できなくなる。この場合もまた、アルツハイマー型認知症を招くことになります」

 ミクログリアは認知症以外に痛みや自閉症などの発達障害にも関係していることがわかっている。

「痛みのシグナルは脊髄を介して脳に伝わるため、脊髄のミクログリアが過剰活性すると痛みが強く長く残る可能性があります。また、ミクログリアはあまり使われないシナプス(神経細胞同士のつながり)を刈り込み整理するなど、脳神経細胞の正常な発達を補助する役割があります。過剰に活性化したり、機能が低下すると、神経回路の整理がうまくいかず自閉症などの発達障害を発症させることがあるのです」

 ミクログリアの研究から目が離せない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」