エイズ<6>HIV郵送検査を利用するなら 信頼できる5つの条件
治療法の進歩でHIVに感染しても、1日1回1錠の服薬でエイズを発症することなく健康を維持して生きていけるようになった。
また、治療でウイルス量が検出限界値以下になっていれば、セックスをしても他人にうつすこともない。
このような流れから、世界的にもWHO(世界保健機関)や国連合同エイズ計画はHIV検査を受ける人を増やすことに注力しており、日本も同じだ。
では、どのような取り組みが進められているのか。
性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。
「HIVに感染する機会があった人が、なかなか検査に行かないのは『多忙で病院や保健所に行けない』『検査を受けたことを他人に知られたくない』などが理由。そのため、厚労省研究班としては、検査を受けにくい人には民間のHIV郵送検査を有効活用してもらい、『プレ検査』として早期発見・早期治療につながるように検討を進めています」
HIV郵送検査とは、ネットなどから検査キットを購入し、自分で血液を採取し、検査会社に送付するスクリーニング検査のこと。自宅で簡単に検査できるので利便性が高く、近年、右肩上がりで利用者が増えている。