「薬機法」がある日本はモバイルヘルスの普及が遅れている
連携サービスはITの世界で、もっとも注目を集めている分野のひとつです。たとえばZapierという有料の連携サービスは、条件式を組み込んで複数のアプリやWebサービスを、何段階にもわたってつなぐことができます。血圧が130を超えたら警告を発し、160を超えたら主治医にメールを出すといったことを簡単に実現できるのです。
ただし日本には「薬機法」という厳しい制約があるため、モバイルヘルスの普及が遅れ気味になっています。
たとえばIFTTTに対応している血圧計は、いまのところNOKIA/Withingsなどの製品に限られていますが、日本国内では販売されていません。日本では血圧計は医療機器として薬機法で規制されているので、許可なく販売することはできないのです。
そこでアマゾンのアメリカサイトを使って注文したところ「この商品は日本には輸出できません」というメッセージが返ってきました。もちろん海外に行った個人が買ってくるのは自由ですから、国内にも多少は入ってきています。メルカリなどで出品されていることもあります。