著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

胃がん<7>抗がん剤治療 体力が続けば「3段階」まで可能

公開日: 更新日:

 ステージⅣと再発性の胃がんに対する化学療法の1次治療は、HER2陽性か陰性かで分かれます。陽性ならカペシタビン(またはS―1)+シスプラチン+トラスツズマブの併用療法です。前の2つは従来からの抗がん剤ですが、トラスツズマブはHER2タンパク質(がん細胞の増殖を促進する)をターゲットとした分子標的薬です。2001年に乳がんの治療薬として承認され、ハーセプチンという商品名で知られています。胃がんで使えるようになったのは18年9月からで、現時点では、最新にして最良の組み合わせです。

 一方、HER2陰性と診断された患者にはトラスツズマブを除いた組み合わせが処方されます。またFOLFOX(5―FU+レボホリナートカルシウム+オキサリプラチン)療法もよく使われています。オキサリプラチン(14年承認)はシスプラチンに近い薬ですが、副作用が弱いといわれています。

 投薬のパターンは治療法によって異なります。数週間やってみて、効果が出れば、そのまま効果がなくなるまで、あるいは副作用が耐えられなくなるまで継続します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末