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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

胃がん<6>「根治を目指さない」化学療法4つの特徴

公開日: 更新日:

 2015年からは、新たにオキサリプラチン(点滴)が胃がんの「術後化学療法」に使えるようになりました。またS―1とオキサリプラチン、オキサリプラチンとカペシタビン(錠剤)の併用など既存の抗がん剤の組み合わせで、もっと再発予防効果が出ないか臨床試験が行われています。

 ただし、どの薬もそれなりに強い副作用があります。

 しかも治療は半年から1年間も続きます。そのため副作用を抑えて治療を継続させるための「支持療法」が重視されるようになり、年々改善されてきています。

 しかし、それでも再発することがあります。またステージⅣと診断された患者は、最初から手術の対象になりません。それらをまとめて「切除不能進行・再発胃がん」と呼びますが、その場合は根治を目指さない(延命とQOLの維持を目的とした)化学療法が始まります。

「術後化学療法」との大きな違いは4点あります。

 1つは治療の期限が決まっていないこと。原則として薬の効果がなくなるまで、あるいは副作用に耐えられなくなるまで治療が続くわけです。

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