パーキンソン病 最新治療でうまく付き合い天寿を全うできる

公開日: 更新日:

■薬が効きづらくなっても2つの選択肢がある

 ところが、それでも薬で症状が抑えられなくなる時がやってくる。検討されるのが、脳深部刺激療法(DBS)、またはレボドパ経腸注入療法(LCIG)だ。DBSは2000年、LCIGは16年から保険適用。冒頭の専門外来は、これらを中心に行う外来になる。

「DBSは脳の深部に電極を埋め込み、電流を持続的に流す治療法です。一方、LCIGは胃ろうを作り、腸にチューブを挿入。それを体の外のポンプとつなぎ、レボドパ製剤を腸に注入して、薬の効果を一日中持続させる。内服薬では対応できなくなったウエアリングオフやジスキネジアを抑えることができます」

 パーキンソン病の進行で認知機能が低下するとDBSは行えない。LCIGは体外にポンプがあるので、日中ポンプを携帯する必要がある。これらの理由から、DBSを先に行う場合が多い。

「薬と同様、DBSも進行を止めるものではありません。DBSだけでは効かなくなるタイミングがあり、そうなるとレボドパなどの投与量を増やしていきます。場合によっては、LCIGを追加することもあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ