パーキンソン病 最新治療でうまく付き合い天寿を全うできる
DBSは20年近い歴史があり、用いる電極も進化している。最新の電極は脳の刺激したい部分を狙って自由に電流を流せる仕組みだ。かつては周囲の神経への影響を考えて電流の強度を抑えなければならなかったが、最新の電極では以前より電流の強度を高められるようになった。
「少し前のデータでは、DBSとレボドパなどの投与量増加で症状を抑えられるのは、平均5年ほど。しかし、最新の電極では、もっと効果が持続すると考えられます」
パーキンソン病は完治できる病気ではないが、複数種類の薬、DBS、LCIGなどを駆使することでうまく付き合い、天寿を全うできるようになった。ただし、患者の症状を見て治療を細かく変えていかなければならない。パーキンソン病と診断されたら、一度はパーキンソン病を専門とする神経内科医を受診するべき。残念ながら、専門医とそうでない医師では、治療の結果に差が出てくる。