新型コロナの感染や発症を防ぐには“第1の防御壁”自然免疫が重要

公開日: 更新日:

 ①は「抗体」によるシステムで、病原体にさらされることで後天的に作られた抗体がその病原体だけに反応して排除する。一度感染した病原体に対して「記憶」を持つため、再びその病原体をもらっても症状が出ないか、発症しても軽症のまま回復できる。

 ②はリンパ球の一種である「細胞傷害性T細胞」がウイルスに感染した細胞を見つけ出し、細胞ごとウイルスを排除する。

「液性免疫と同じく細胞性免疫も記憶を持ちます。どちらの記憶が優位に働くのかは感染症の種類によって異なり、新型コロナの場合、液性免疫は新たな感染は防ぎますが、感染した後のウイルスの排除に関しては細胞性免疫の方が重要ではないかとみられています。一般的にいわれる『免疫がついた』という状態は『抗体=液性免疫ができた』と考える人が多いのですが、新型コロナは抗体がどれくらいの量があれば効果があるのか、どれくらい持続するのかもわかっていません。だからこそ、まずは第1の防御壁である自然免疫が重要になってきます」

 では、自然免疫を強化するにはどうすればいいのか。次回、詳しく解説してもらう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性