「マスクさえしていればいい」と思ってはいけない理由
つまり、マスクをつけていれば安心というわけではなく、ソーシャルディスタンスや換気といったその他の感染予防と組み合わせない限り効果は限定的というわけだ。
「そもそも、どのくらいの量のウイルスが体内に侵入すると感染するのかは誰もわかっていません。感染経路も、感染者が吐き出し空中に浮遊する5マイクロメートル未満のエアロゾルの中からウイルスが検出されたことが事実としても、それを1個吸い込んだら必ず感染するわけではありません。つまり、『マスクで○%ウイルス量をブロックした』ということが感染リスクを低下させる、というのはウイルスを浴びた量が多ければ多いほど感染しやすい、という確率論からくる推測に過ぎないのです」
マスクの着用は必要だ。だからといってその力を過信してはいけないが、つけるのであれば、不織布マスクにこだわるべきということだ。