しゃっくりが止まらない…何かの病気のサインでしょうか?
もう1人は5歳の男児です。ご両親が「3カ月ほどしゃっくりが出たり収まったりを繰り返している」と近くのクリニックを受診されましたが、原因が分からず、経過観察となっていました。男児の場合は、就寝中もしゃっくりが出ており、次第に食欲低下、嘔吐、ふらつき、斜視などの症状が見られたので、そこで初めて脳の異常を疑われ、頭部MRI検査を行ったところ脳幹腫瘍と診断されました。
また、脳出血や脳梗塞といった脳卒中が原因でしゃっくりが出ることもありますが、同時に手足のしびれ、頭痛、めまい、言語障害なども発症することがあるため、診断は比較的早くつくことが多いです。
最後に、一般的なしゃっくりを止めるにはどうしたらいいか。両耳の穴に指を入れて塞ぎ強く押す、お腹(横隔膜のある付近)を温める、鼻をつまむ、水を飲む、舌を引っ張る――。昔から言い伝えられている方法はすべて利にかなっています。
それでも、自然に止まらなければ病院で安定剤などを処方してもらいます。「しゃっくりが100回続いたら死ぬ」というのは迷信ですが、長時間継続するようであれば、やはり検査をしてほしいと思います。