腕にしこりができた…「悪性」「良性」の見分け方はある?
腕や足をはじめ、皮膚を通して触ることができるしこりの大半は「良性」のものです。「悪性」の場合、どこにできるかが問題で、分かりやすい例でいえば、乳房の乳がん、喉仏の下の甲状腺がんです。
首やわきの下、足の付け根といったリンパ節にできる「悪性リンパ腫」や、手足の筋肉や骨にできる「骨肉腫」「脂肪肉腫」も、しこりから判明することがあります。特徴は、「乳がん」のしこりは、不整形でいびつ。触っても境目がわかりにくく、石のように硬い。「甲状腺がん」のしこりも、同じく不整形で硬く、押すと痛みを感じる場合もあります。
「悪性リンパ腫」は硬さがゴムに類似しています。
風邪をひいたときにリンパ節が腫れる方がいますが、それよりも硬く、1個ではなくボコボコできます。クリッとした触り心地です。
「骨肉腫」は10代の男性、「脂肪肉腫」は中高年に発症することが多く、手足の骨の一部が腫れてきたり、筋肉や脂肪を掴んだときに比較的急速に大きくなる硬いものがあれば疑います。いずれの場合もしこり自体に色は付きませんが、月単位の速さで大きくなり、痛みは伴わないことが多いです。