物忘れが酷くなってきた… 「認知症」以外に疑われる病気は?

公開日: 更新日:

 50代に差し掛かってから、取引先の担当者の名前がパッと思い出せない。財布や携帯をランチをした店や電車内に置いてきてしまった――。「加齢による物忘れ」と「認知症」はどう違うのか。

 正常な脳の老化現象で起きる物忘れは、多くは60歳代以降から起こります。50歳代以下なら通常起こらないため、頻繁な物忘れがあれば「認知症」の可能性もあります。

 もっとも、物忘れが見られる場合、認知症以外にも原因は考えられます。うつ病もそのひとつ。認知症に似た症状が出て、たとえば気分の落ち込み、記憶力低下や、物事を決められなくなるなど判断力の低下も起こります。

 ほかに、甲状腺機能低下症、正常圧水頭症、脳腫瘍、転んで頭を打ったりして起こる慢性硬膜下血腫などの可能性があります。甲状腺機能低下症なら投薬治療、外傷なら外科手術リハビリをし、適切に病気を治療する過程で物忘れの症状も治まっていくと考えられます。

 また、心身の疾患以外に抗コリン薬、向精神薬(睡眠薬、抗不安薬)などの薬剤の副作用で認知障害が出現することもあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し