目安は7時間 免疫力アップはまず「十分で良質な睡眠」から

公開日: 更新日:

「ウイルスに対する免疫の主力であるリンパ球は副交感神経が優位になると増え、交感神経が優位になると減ります。また、副交感神経が優位になると、毛細血管が開き、末梢の毛細血管への血流が増え、そこを流れる酸素、栄養、免疫細胞も多くなる。つまり、副交感神経が優位の状態が継続する睡眠中にこそ、毛細血管を介してリンパ球が感染部位に運ばれやすくなり、ウイルスを倒す力も強まるのです」

 ちなみに、細菌を攻撃するのは顆粒球で交感神経が優位になると増え、劣勢になると減る。つまり、人は活動的で傷を負いやすい昼間には交感神経が優位になることで細菌を攻撃する力が、睡眠中は副交感神経が優位になることで体内に侵入したウイルスと戦う力が強くなるようにできているのだ。

「睡眠時間は、健康状態や年代によって異なりますが、7時間くらいが目安です。睡眠時間6時間以下を1週間続けると、免疫や炎症、ストレス反応に関係する遺伝子700個以上に悪影響が出たという研究結果があります。睡眠は質も大切です。スマホやパソコンの光源を寝る直前まで見ていると、深い眠りに導くホルモンの分泌が低下し、結果的に、細胞修復や免疫細胞に関わるホルモンの分泌が悪くなります。こうした悪しき生活習慣を改善することも、ウイルスから体を守るためには大切です」

 あなたは大丈夫?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”