著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

達成したい目標はあえて誰かに公言した方がやる気が出る

公開日: 更新日:

 明けましておめでとうございます。新しい年が始まりましたね。皆さんは、今年に達成したい目標や願いを掲げましたか? 「一年の計は元旦にあり」ではないですが、実は海外、とりわけ欧米では、「ニューイヤーズ・レゾリューション(=新年の誓い)」といって、新年の目標をあえて公言する文化が存在します。

 こういった公言は、心理学では「パブリック・コミットメント」といわれていて、科学的にもエビデンスがあるんですね。

 人間はひとたび決定を下したり、ある決意を実行しようとすると、自分にも他者にも圧力がかかって、自分が決めたコミットメントからブレないように一貫した行動を取るようになります。「一貫性バイアス」などと呼ばれていますが、言った手前、引くに引けなくなったりする状況も、そういった心理が働いているからです。

 コミットメントの実験として、カリフォルニアの家主を対象に、「自宅の庭に公共事業の看板を設置させてほしい」と頼んだ興味深いエピソードがあります。その看板はビッグサイズで、おまけに大きく下手な文字で「安全運転をしよう」と書かれていたものだったそうです。

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