著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

低カロリーのサメは朝に食べるダイエット食材として優秀

公開日: 更新日:

 サメ肉は淡泊で上品な味わいですが、独特の臭いが気になるといった話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、現在は輸送や冷凍の技術が進歩しており、生でも冷凍でも、きちんと下処理を済ませたサメ肉であれば、かなり臭いが抑えられています。サメ肉の中でも特にクセが少ないとされるモウカザメの産地、宮城県では新鮮なサメ肉が入手できることもあり、「心臓の刺し身(もうかの星)」が一般家庭でも食べられています。

 サメ肉はしっとりとした鶏肉のような食感で、タンパク質が豊富。100グラム当たりの牛肉(ロース=316キロカロリー)、豚肉(ロース=263キロカロリー)、鶏肉(モモ=138キロカロリー)と比較しても127キロカロリーと、獣肉よりもエネルギーが控えめなのが特徴です。小骨がないので料理の手間がかからず、さまざまな料理で使われています。

 さらにサメ肉には、牛肉、豚肉、鶏肉には含まれていないDHAやEPAが含まれています。DHAやEPAは、体ではつくることができないため、厚生労働省が摂取を推奨している栄養素のひとつです。もちろん、DHAやEPAは他の魚にも多く含まれますが、たとえばギンザケ100グラム当たりにはDHA1200ミリグラム、EPA740ミリグラム含まれているのに対して、サメ肉(モウカザメ)ではDHA1273ミリグラム、EPA185ミリグラム。EPAは大きく下回ってしまいますが、DHAはわずかに上回っているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット