頑固な「便秘」を確実に治す方法 消化器専門医が教える

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 酸化マグネシウムは、高マグネシウム血症や不整脈などのリスクがあるといわれているが――。

「実際に長年処方していて、適正量を守っていることもありますが、不整脈などが起きたケースは経験していません」

 便秘の治療薬は長年新薬が出ていなかったが、2012年にアミティーザが発売され、17年にリンゼス錠、18年にグーフィス錠、モビコール配合内用剤と発売された。

「これら4つの薬は効果が高い非常にいい薬ですが、効きすぎて下痢をしてしまうケースがよくある。また薬剤によっては副作用で気持ち悪くなる患者さんもいます。酸化マグネシウムのように細かく量を調整できればいいのですが、それも難しく、臨床現場では使いづらい場合もあります。とはいえ、患者さんにとってベストな薬は違うので、様子を見ながら処方していきます」

 ただし、薬はあくまでも補助的に使うもの。

「重要なのは生活習慣改善。水溶性と不溶性の食物繊維が豊富な野菜、キノコ類、海藻類、果物を毎日取る。納豆やキムチといった発酵食品も取るよう勧めます。さらには食事を規則正しい時間に食べ、睡眠を十分に取る。便意を我慢しない。これで自然に排便できる人も多いです」

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