著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

シラミは入浴でも防げない…殺虫成分シャンプーやパウダーで駆除

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 このDDTですが、早くも19世紀の終わりまでに化学合成され、第2次世界大戦前には殺虫効果が確認されていました。しかし戦前は、殺虫剤といえば日本の除虫菊から抽出したピレスロイドが海外でも人気を集めており、DDTはあまり注目されていなかったのです。ところが太平洋戦争が始まって、日本からの除虫菊が途絶えたため、アメリカ軍が代用品としてDDTを使い始め、急速に広まったというのが経緯です。とはいえピレスロイドよりもずっと強力で、しかも安価に大量生産できることから、終戦直後の日本人に惜しみなく使用されたのでした。

 いまやコロモジラミはホームレスなどにしか見つかりません。代わって増えつつあるのがケジラミとアタマジラミです。 ケジラミは陰毛を好みます。陰毛の付け根にしがみついて、皮膚から吸血し、陰毛に卵を産みつけます。そして宿主がセックスをするたびに、相手に乗り移って新しい住まい(宿主)を開拓していきます。

 一方、アタマジラミはその名の通り頭髪が大好きです。こちらも毛の付け根にしがみついて、皮膚から吸血し、髪の毛に卵を産みつけます。頭と頭をくっつけ合ったり、帽子やマフラーを使い回したりすることで拡がっていきます。とくに子供が幼稚園や小学校でもらってくるケースが増えています。

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