「接触皮膚炎」愛用している身近なものが発症に関係していることも
特に敏感肌の人は、非アルコール性の消毒液を使い、保湿クリームを塗って皮膚をガードしましょう。
アルコール消毒とは関係なく接触皮膚炎が生じている、つまり原因がはっきりしない場合には、原因物質を究明するために、まずは「使用テスト」を行います。それは、疑われる原因物質を腕に塗って、反応を見る方法です。
これで原因が分からなければ、次はパッチテスト。疑わしい原因物質の成分を含んだシールを肌に2日間張りつけ、その反応をチェックする方法です。2日間張りっぱなしにする必要があるので、汗をかく夏にはできない検査です。
患者さんの中には、新たに使いだしたものに炎症を起こしている人もいれば、「30年以上愛用していた化粧品にかぶれた」といったように、「今まで問題なく使えていたのに急にダメになった」という人もいます。
皮膚炎を起こす原因が分かったら、それを極力取り除きながら生活をしてもらいます。万が一触れてしまったら、すぐに水で洗い流す。かぶれた部分にステロイドを塗布する方法などもありますが、残念ながら完治を期待するものではなく、対症療法になります。やはり原因究明が重要です。