すりおろしたレンコン入りのおつゆで体の芯からポカポカ

公開日: 更新日:

 大好きでリピートしている宿のひとつに、石川県珠洲市の「湯宿さか本」がある。ご主人夫婦もスタッフも宿の雰囲気もお風呂も料理も、何もかもが素晴らしい。料理では特に朝食のがんもどきが強烈に印象的なのだが、今回、「これ、家でもやってみたい(もちろん、同じようには再現できないけど)」と思ったのが、同じく朝に出てきたレンコン入りのおつゆ。

 レンコンはすりおろされていて、それを加熱しているのでおつゆに濃度がつき、体の芯からポカポカ。ナメコとの相乗効果で、気が付いたら、汗がこめかみをつつーっと流れていた。各人の部屋には暖房がないのだが、チェックアウトまで寒さを感じなかった。外はしとしと冷たい雨が降っていたというのに。

 レンコンには、免疫力アップにつながるともいわれるビタミンCが豊富。ビタミンCは熱に弱いが、レンコンの場合、主成分であるでんぷんに守られているため、加熱しても壊れにくい。食物繊維の含有量も多く、便秘の解消、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、さまざまな効果が期待できる。民間療法や漢方では、のどの痛みや咳対策に用いられてきたそうで、冬に大いに活用したい食材だ。

 さて、今回の「湯宿さか本」。13時すぎまでバスがないので、チェックアウト後は敷地内のゲストハウスで過ごさせてもらったのだが、「バスの中でどうぞ」と手渡してくれたお弁当が、これまたうま過ぎて……。お気遣いにも涙が出そうだった。次は、春かな。

(和)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」